家庭菜園 ピーマンの栽培方法、育て方

家庭菜園

独特の香りと苦味が特徴のピーマン。鮮やかな緑色のイメージですが、緑色のピーマンはまだ未成熟の状態で完熟すると赤色になります。その完熟果がカラーピーマンです。カラーピーマンの中で大型で肉厚の品種がパプリカになります。夏野菜のピーマンにはビタミンCが豊富に含まれ、暑くて疲れやすい夏に体の回復を助け、強い紫外線で傷んだ皮膚を修復する効果が期待できます。しかもピーマンに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいので調理法も選びません。そんなピーマンの栽培方法、育て方のコツを紹介します。

育苗期間が長いので、手間と時間を考えれば一般家庭の菜園で育てる分は、苗を購入して育てる方がおすすめです。今回の解説も種まき部分を省略して苗を購入して育てる解説です。

土づくり

ピーマンの好適土壌pHは6.0~6.5です。

  • 定植2週間以上前に苦土石灰で好適土壌に調整する。土壌酸度計で測定し、pHの数値を1上げるには苦土石灰1㎡あたり200g程度を目安に投入します。
  • 種まき1週間前に牛糞堆肥1㎡あたり3kg程度、普通化成肥料8-8-8を1㎡あたり100~150g程度を土に混ぜ込んで畝を立てます。

マルチを張っておくと地温確保や雑草抑制になり、後々の管理が楽になります。また乾燥や泥はねを防ぎます。シルバーマルチはアブラムシ飛来防止に効果的です。

畝幅  1列の場合60cm程度、2列の場合120cm程度

条間(列の間) 60cm程度

株間 50cm程度

定植

ピーマンはナスよりも高温を好み、ナス科の中では一番温度が必要です。定植する時間は晴れた午前中にしましょう。

  • 本葉13~14枚で1番花が咲き始めた頃が定植適期です。

苗鉢にたっぷり水を含ませ、植え穴にもたっぷり水を与えておきます。根鉢を崩さないようポットから抜き取り、深植えを避けてうね面と同じ高さになるよう植え付けます。

風で倒されないように仮支柱を立てて支えましょう。

整枝

1番花の下から勢いよく出た側枝を2本残し、主枝と側枝2本の3本仕立てにします。

その下のわき芽を全て摘み取ります。葉が混み合ってきたら、古くなった葉や枯れた葉はこまめに取り除きましょう。

一番花は摘み取ります。小さい苗のうちは実をつけるより株全体の成長を促しましょう。

支柱立て

主枝1本と側枝2本合わせて3本仕立てにしますので、支柱も3本使用します。真ん中に1本、側枝用に2本を斜めに交差させて支柱を立て、主枝・側枝それぞれを支柱に誘引しひもなどで固定します。

水やり

定植から1週間は土の表面が乾いていたら水をこまめに与えましょう。それ以降は、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。しかし収穫が始まってからと乾燥しやすい真夏は、朝と夕方の2回水やりを行うなど水切れに注意が必要です。

雨よけ屋根

パプリカは実がついてから完熟して収穫できるまで1ヶ月ほど掛かり、雨にあたると痛みやすいので、雨よけ屋根が効果的です。

ホームセンターや通販でも購入できます。

追肥

  • 1回目 定植から2週間後
  • 2回目~ 1回目の追肥から2週間に1度のペースで

畝の肩に肥料を施す(普通化成肥料を1株あたり20~30g程度)。

収穫

夏前から収穫が始まり、開花から15〜20日、パプリカは50~60日で収穫適期です。ピーマンは実の大きさが6~7cm程度になったら収穫しましょう。枝は弱くて折れやすいのでハサミで切って収穫してください。

病害虫

  • モザイク病
  • 疫病(えきびょう)
  • アブラムシ
  • ハスモンヨトウ

病気は、モザイク病、疫病などが発生します。

害虫はアブラムシ、ハスモンヨトウなどが発生します。

ビタミンCを効率よくとれ食卓に欠かせない野菜、ピーマンを育ててみましょう!

上記栽培カレンダー、肥料の数値、株間等は目安としてください。地域や品種、ご自身の畑の土の状態により変化します。 種袋の裏表示 、説明書をご確認ください。

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