家庭菜園 なぜ堆肥と肥料を加えるのか?

家庭菜園

なぜ堆肥と肥料を加えるのか?そもそも堆肥と肥料って何?どう違うの?

野菜を順調に育てるために、土づくりの段階で堆肥と肥料を入れます。

元肥(もとごえ)・・・元から入れる肥料(堆肥と肥料)

堆肥と肥料、それぞれ土に加える目的があります。

  • 堆肥(たいひ)   土をふかふかにする
  • 肥料(ひりょう)  野菜の栄養

もう少し詳しく説明します。

堆肥とは

堆肥とは、家畜のふんなどの有機物を、微生物の力で分解・発酵させてつくる、土壌改良のための資材です。土に混ぜ込むことで、フカフカの土にする働きがあります。

土に加えることで、栄養分をプラスし、補肥力を高めることができます。また、土に栄養分が行き渡ることで微生物も活発に動き出します。そして、微生物などの活躍で有機物が分解されると土が柔らかくなり、結果として通気性、排水性などが向上するのです。

なぜ畑を耕すのか?で説明した、団粒構造がたくさんある土になります。保水性・排水性・通気性の3点がそろった理想の土になるのです。


肥料とは

肥料とは、植物を育てるために必要な栄養分です。肥料の3要素と呼ばれる成分は、窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)の3つです。他にカルシウム、マグネシウムを加えると肥料の5大要素となります。堆肥にも栄養分はありますが必要量が足りないので肥料で補います。

  • 窒素(N)の働き

窒素は全ての植物の茎や葉の生育に欠かせない栄養成分で、 特に葉を大きくするため葉肥(はごえ)と言われています。株全体の成長をつかさどる栄養分として3要素のなかでも重要視され、市販の配合肥料の多くは、窒素の含有量を基準としています。 ところが、植物は窒素をそのまま吸収することはできません。土壌に含まれる窒素を微生物が分解することで無機化され、植物が吸収できる形になります。

  • リン酸(P)の働き

リン酸は、実肥(みごえ)と言われ、花つき、実つきをよくします。 花や実をつける植物に有効な成分です。成長初期には根の発育を良くします。

  • カリウム(K)の働き

カリと略されることも多く、主に根の発育に関係するため根肥(ねごえ)と言われます。葉緑体の生育にも関わっており、病気への耐性も上がるなど、植物全体が強くなります。特に根菜類に有効です。

  • カルシウム(Ca)の働き

カルシウムには根の育成を促進するなど根を元気にする働きがあります。根は養分吸収の最重要器官ですがカルシウムが欠乏すると伸長が停止してしまいます。土壌酸度を調整する効果もあります。

  • マグネシウム(Mg)の働き

肥料では苦土(くど)といいます。 光合成に必要な葉の葉緑素を作る重要な構成成分の一つです。 リン酸の働きも助けます。

野菜を順調に育てるために、土づくりの段階で堆肥と肥料を入れましょう。

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