みずみずしいシャキシャキとした食感が魅力の水菜。疲労回復や美肌づくりに効果的なビタミンC、妊娠初期の女性にはとても大切な葉酸、骨の形成に必要なカルシウムなど健康のために欠かせない栄養素がたっぷり。淡色野菜と思われがちですが、実は緑黄色野菜なんです。そんな水菜の栽培方法、育て方のコツを紹介します。
水菜(ミズナ)は京都で発達した菜類で、関東では京菜(キョウナ)とも呼ばれています。
土づくり
水菜の好適土壌pHは6.0~6.5です。
- 種まき2週間以上前に苦土石灰で好適土壌に調整する。土壌酸度計で測定し、pHの数値を1上げるには苦土石灰1㎡あたり200g程度を目安に投入します。
- 種まき1週間前に牛糞堆肥1㎡あたり2kg程度、普通化成肥料8-8-8を1㎡あたり100~150g程度を土に混ぜ込んで畝を立てます。
畝幅 80cm程度 4列の場合
条間(列の間) 20cm程度
種まき
- 20cm間隔でまき溝をつける(幅2~3cm、深さ1cmほどの溝)。
- 種を1cm間隔で条まき(すじまき)。条まきとは種まきの方法の一つで、土に直線の溝を付けその溝に沿って種を蒔くこと。
- 軽く覆土して手で押さえる。
- 種が流れてしまわないように気を付けてたっぷりと水やりをする。
大株どりの場合は条間、間引き等の間隔が大きく必要です。
水やり
種まき後20~30日までは水管理が重要で、土が乾燥しないように気をつけて水やりをしましょう。それ以降高温期では、生育後期の過湿は軟腐病を招くので土の表面が乾燥してきたら水やりをするようにしましょう。
間引き
- 1回目 本葉1〜2枚のとき、株間2~3cmに間引き
- 2回目 本葉3〜4枚のとき、株間5~6cmに間引き
追肥・中耕・土寄せ
- 2回目の間引きの後 追肥・中耕・土寄せ
条間に肥料を施し(普通化成肥料を1㎡あたり30g程度)、除草をかねて土を中耕(表面を軽く耕す)、株元に土寄せをし株を安定させます。土の中に空気が送り込まれ、排水性もよくなり、生育が促されます。
収穫
小株どりは草丈が15cmほどになったら収穫します。中株どりは草丈が20〜30cmくらいで収穫します。大株どりは草丈が30cmくらいになってから、さらに茎が枝分かれし横へ横へと広がっていきます。ずんぐりと株が太ったら収穫時期です。
間引きをするように、中株どりを収穫する際に株間をあけて収穫すれば、残りの株が成長するので大株どりとして長く収穫を楽しむことができます。その時は株間に追肥しましょう。
病害虫
- 根こぶ病
- 立枯病(たちがれびょう)
- アオムシ
- アブラムシ
- コナガ
病気は、根こぶ病、立枯病が発生しやすいです。
害虫は、アオムシ、アブラムシ、コナガなどが発生しやすいので早めの防除をしましょう。
健康のために欠かせない栄養素の宝庫!水菜を育ててみましょう!
上記栽培カレンダー、肥料の数値、株間等は目安としてください。地域や品種、ご自身の畑の土の状態により変化します。 種袋の裏表示、説明書をご確認ください。
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