家庭菜園 レタスの栽培方法、育て方

家庭菜園

パリッとした食感とさわやかな香りが広がるフレッシュサラダに欠かせない野菜のレタス。玉レタスは淡色野菜ですが、骨の形成やケガをしたときの血液の凝固などに大切なビタミンKや造血作用が期待される葉酸が含まれています。 サラダ菜やサニーレタスは、可食部100gあたりのカロテン含有量600μg以上を含むものとされている緑黄色野菜です 。そんなレタスの栽培方法、育て方のコツを紹介します。

結球する玉レタス、半結球するサラダ菜、結球しないリーフレタスなどいろいろな品種があります。結球する玉レタスに比べて耐暑・耐寒性が強く、短期間で育つ非結球タイプが家庭菜園では作りやすくておすすめです。春まきと秋まきができますが、元々涼しい地域で育つ野菜なので、はじめて育てる人は秋に種まきをした方が失敗は少ないです。

種まき

ポットに4~5粒種をまき、薄く覆土して、たっぷりと水を与えます。レタスは好光性種子のため種まきの際の覆土は極力薄くするように。土を掛け過ぎると発芽しにくくなります。ポットは雨が直接当たらない風通しのよい場所に置きます。

用土は市販の培養土を利用すると袋から開けてすぐに使えるので便利です。

秋まきする場合、芽だしをしましょう。

レタスの発芽適温は15~22℃と低く、25℃以上になると休眠してしまいます。炎天下の種まきでは、まいたはずの種が出ないという事態が起こりやすくなります。そのため、暑いうちに種をまく秋まきレタスの場合は、種をガーゼで包み水に一昼夜浸けて吸水させます。それから種を重ならないように広げ冷蔵庫の野菜室で2~4日間冷やして催芽させます。発芽してきたらポットにまきます。

育苗

春まきは暖かい環境で、秋まきはできるだけ涼しい環境で管理して育苗します。日光には充分当てますが、高温になりすぎないように注意しましょう。水やりは朝に行い夕方には培土表面が乾く程度にします。

本葉1枚で2本立ち、本葉2枚の頃に1本立ちにします。定植適期苗は本葉4~5枚です。間引きは茎が太く生育がよいものを残します。

少しの量しか育てないときは、市販の苗を使った方がほしい分だけ育てられます。

土づくり

レタスの好適土壌pHは6.0~6.5です。

  • 定植2週間以上前に苦土石灰で好適土壌に調整する。土壌酸度計で測定し、pHの数値を1上げるには苦土石灰1㎡あたり200g程度を目安に投入します。
  • 定植1週間前に牛糞堆肥1㎡あたり2~3kg程度、普通化成肥料8-8-8を1㎡あたり100~150g程度を土に混ぜ込んで畝を立てます。マルチを張っておくと雑草抑制になり、レタスの外葉が土に触れないため病気になりにくくなります。

畝幅  1列の場合50cm程度、2列の場合80cm程度

条間(列の間) 30~35cm程度

株間 30cm程度

定植

定植前、ポットにたくさん水を含ませ、定植後もたっぷりと水をやります。

水やり

成長するまでは多めに、十分に定植したら、土が乾燥しているようであれば、適度に水やりを行いましょう。

追肥

玉レタス、リーフレタスなど品種により肥料の要求量が異なるため、種袋の裏表示を参考にしましょう。追肥しないで、すべて元肥として施肥する場合もあります。

収穫

玉レタスは頭を押さえて、球がしっかりしまっていたら収穫時期です。球を手で押し上げながら包丁などで芯を切って収穫します。一番美味しい収穫の時間帯は水分を葉に蓄えている早朝ですので、収穫は朝のうちに行います。玉レタスは結球してから寒さにあたると味がおちるので、霜が降りる前に収穫を終えましょう。

リーフレタスの場合は、葉数が充実し、草丈が25〜30cmくらいになったら収穫します。また株を抜かずに外側の葉から摘み取っていくと、次にまた新しい葉が育つので長期間収穫を楽しむことができます。徐々に味は落ちてくるので、葉が柔らかいうちに収穫を終えましょう。摘み取った切口からでる白い液体は、切口を赤く変色させるのでふき取りましょう。

病害虫

  • べと病
  • 軟腐病(なんぷびょう)
  • 腐敗病(ふはいびょう)
  • アブラムシ
  • ヨトウムシ
  • ナメクジ
  • カタツムリ

アブラナ科のハクサイやキャベツに比べれば、キク科のレタスは虫の害も少なく育てやすいと言えます。しかし夏の暑さや湿気に弱く、軟腐病にかかりやすくなっています。特に結球しはじめてから湿度が上がるとかかりやすくなるので、水やりのしすぎには注意しましょう。

虫害ではアブラムシ、ヨトウムシに注意し早期防除を、またナメクジやカタツムリも見つけたら駆除します。

サラダに欠かせない野菜、レタスを育ててみましょう!

上記栽培カレンダー、肥料の数値、株間等は目安としてください。地域や品種、ご自身の畑の土の状態により変化します。 種袋の裏表示 、説明書をご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました