家庭菜園 玉ねぎの栽培方法、育て方

家庭菜園

煮物、炒め物、揚げ物などの各種料理やサラダにも適していて、利用範囲が大変広く家庭料理に欠かせない存在の玉ねぎ。晩秋に定植すれば特別な寒さ対策も必要なく、初心者でも育てやすい野菜です。 基本的には農薬を利用することなく栽培できます 。そんな玉ねぎの栽培方法、育て方のコツを紹介します。

育苗期間が2カ月と長いので、手間と時間を考えれば一般家庭の菜園で育てる分は、苗を購入して晩秋からスタートするのがよいでしょう。今回の解説も種まき部分を省略して苗を購入して育てる解説です。

土づくり

玉ねぎの好適土壌pHは5.5~6.5です。

  • 定植2週間前に苦土石灰で好適土壌に調整する。土壌酸度計で測定し、pHの数値を1上げるには苦土石灰1㎡あたり200g程度を目安に投入します。
  • 定植1週間前に牛糞堆肥1㎡あたり2~3kg程度、普通化成肥料8-8-8を1㎡あたり100g程度、過リン酸石灰を1㎡あたり30g程度を土に混ぜ込んで畝を立てます。マルチを張っておくと雑草抑制になり、後々の管理が楽になります。玉ねぎ用の穴あきマルチを使うと穴をあける手間が省けます。

畝幅 4列の場合75cm程度

条間(列の間) 15cm程度

株間 15cm程度

定植

草丈20~25cm、茎の太さ5〜7mm、葉が3〜4枚で垂直に伸び白い根が長く伸びているものを、茎の白い部分が見えるように植え付ける。苗の緑色の部分まで埋めると深植えになり、縦長で丸みのない玉になってしまうので注意。定植をしたら、たっぷりと水をあげてください。

水やり

地植えの場合は、ほとんど不要です。雨がなく乾燥が続いて、株が水を欲しがっているようなら水を与えて補います。

追肥

定植後25日くらいと苗が伸び出す早春(2月頃)の2回、 普通化成肥料を1㎡あたり50g程度を株の周りにまきます。マルチの場合は植穴にまきます。生育期の後半に追肥をすると首のしまりが悪くなるので、3月以降は追肥を控えるようにしましょう。

収穫

収穫適期は全体の8割の葉が倒れた頃です。 よく晴れた日を狙って収穫します。掘り上げたあとそのまま畑で天日干しするか、雨の当たらない場所に並べて2~3日乾かします。

貯蔵

茎が乾燥したら、4、5個ずつ葉のつけ根をヒモで縛って束ねます。さらに2束ずつヒモで縛って吊るせるようにします。風通しがよく、雨と直射日光が当たらない軒下などに吊るしておくと、長期保存ができます。

病害虫

  • べと病
  • 軟腐病(なんぷびょう)
  • アブラムシ

植え付け後は、徐々に気温が下がって低温期に入るので、病害虫の心配はほとんどありません。しかし、春先から収穫まではアブラムシやべと病、軟腐病などが発生します。

食卓に欠かせない野菜、玉ねぎを育ててみましょう!

上記栽培カレンダー、肥料の数値、株間等は目安としてください。地域や品種、ご自身の畑の土の状態により変化します。 種袋の裏表示 、説明書をご確認ください。

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