冬においしい鍋の定番といえば白菜!100gあたり14キロカロリー、糖質100gあたり1.9gで低カロリー糖質控えめな白菜ですがカリウム・ビタミンC・食物繊維などの栄養素も含まれています。そんなヘルシーな白菜の栽培方法、育て方のコツを紹介します。
春まきも可能ですが、 秋まきは他の時期よりも育てやすい、管理がしやすいといった特徴があり 、家庭菜園では秋まきがおすすめです。
土づくり
白菜の好適土壌pHは6.0~6.5です。
- 種まき2週間以上前に苦土石灰で好適土壌に調整する。土壌酸度計で測定し、pHの数値を1上げるには苦土石灰1㎡あたり200g程度を目安に投入します。
- 種まき1週間前に牛糞堆肥1㎡あたり2~3kg程度、普通化成肥料8-8-8を1㎡あたり100~150g程度を土に混ぜ込んで畝を立てます。マルチを張っておくと雑草抑制になりますが、追肥の時工夫が必要になります。
畝幅 1列の場合60cm、2列の場合100cm程度
条間(列の間) 50cm程度
株間 40~50cm程度
種まき、定植
1穴、直径5cm深さ1cmに5~6粒まきます。本葉2〜3枚から間引きし、本葉5〜6枚で最終間引きして1本にします。
苗は管理するのが大変なので、栽培本数が少ない場合は購入苗を使うのがおすすめです。購入苗を定植するときは、苗に水をたっぷり与え、深く植えすぎないようにしましょう。
防虫ネット
苗が小さいうちは アオムシやダイコンハムシなどの害虫がつきやすいので、農薬を使用しない場合は定植直後に防虫ネットを掛けておくと効果的です。また、収穫期には虫害の心配はなくなりますが、そのまま防虫ネットを掛けておくことで霜よけにもなります。
水やり
植えつけ後は、根付くまで水をたっぷり与えて、土の表面が乾きすぎないようにします。苗が根付くと外葉がどんどん伸びてくるので、その後は水やりの量を減らして過湿にならないようします。
追肥
1回目の追肥は1本立ちに間引いたあと、普通化成肥料を1㎡あたり30~50gを株の周りにまきます。
その後2週間ごとに、普通化成肥料を1㎡あたり30~50g を株の周りにまきます。
肥料は株にかからないようにしましょう。
収穫
頭を押さえてみて固くがっちりと締まっていたら収穫時期です。収穫時期のハクサイは地面にぴったりくっついていますので、 白菜の頭を手で横にぐっと押さえ、外葉との間にできたすき間に包丁を入れて芯を切断します。
越冬
12月に入ると霜や寒さなどが原因で葉が傷んでしまいます。畑で保存して越冬させる場合は、結球部分を外葉で包み込むように、上部を紐で縛っておきます。こうすると外葉が枯れるだけで中の葉は守られるので、2月頃までを目安に置いておくことができます。
病害虫
- 軟腐病(なんぷびょう)
- べと病
- 根こぶ病
- アオムシ
- ダイコンハムシ
- アブラムシ
- コナガ
- ヨトウムシ
軟腐病、べと病、根こぶ病などがあります。なかでも軟腐病は結球し始めた頃に起こりやすいので、見つけたらすぐに畑やプランターから出して処分してください。発生してからでは防除できないので、予防的な薬剤散布も一つの方法です。害虫はアオムシ、タイコンハムシ、アブラムシ、コナガ、ヨトウムシが発生しますが、早期防除につとめましょう。薬剤はあまり使いたくないときは、病害虫に強い品種を選んで育てるのがおすすめです。
低カロリー糖質控えめな白菜を育ててみましょう!
上記栽培カレンダー、肥料の数値、株間等は目安としてください。地域や品種、ご自身の畑の土の状態により変化します。 種袋の裏表示 、説明書をご確認ください。
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