野菜の生育を助ける肥料。肥料にはいろいろな種類、特徴があります。それぞれみていきましょう。
肥料は大きく分けると、有機肥料と化成肥料(化学肥料)に分けられます。
迷ったら普通化成肥料からはじめてみましょう。
化成肥料(化学肥料)
化成肥料は大量生産が可能で、通販やホームセンターで安価で購入できます。また3要素がバランス良く配合されているものが多く、匂いもほとんどなく初心者でも使いやすいです。ただ有機肥料とは違い土壌改良効果はあまり期待できません。
- 普通化成肥料
普通化成肥料とは、窒素・リン酸・カリウムの3要素の配合量が、全体の10~30%におさまるものを指します。よく見られるのが袋に8-8-8と表示された、それぞれを8%ずつ配合した肥料です。元肥としても追肥としても使いやすく、家庭菜園なら、普通化成肥料を使うことが多いでしょう。
- 高度化成肥料
高度化成肥料とは、窒素・リン酸・カリウムの3要素の配合量が 全体の30%以上になる化成肥料のことです。それぞれ14%ずつ含まれているタイプが多く見られます(例、袋に15-15-15と表示)。
有機肥料
有機肥料は土壌改良効果が期待でき、効果が長期間続くものが多くみられます。ただ化成肥料と比べて高価なものが多く肥料そのものの匂いも強いものがあります。
- 鶏糞
鶏の糞からつくられた肥料です。堆肥としても紹介しましたが、3要素を含んでいるため肥料としても扱われます。速効性もあるのが特徴です。元肥にも追肥にも使用できます。
- 油かす
菜種や大豆などの油を搾った後の搾りかすから作った肥料です。原料によって異なるものの基本的には窒素を多く含みます。土壌の微生物を増やし土壌の団粒化を促す土壌改良剤としても優れた肥料です。ゆっくり効果が持続する緩効性肥料のため元肥として使用されます。
- 魚粉
魚の水分と脂肪分を抜いて作られた肥料です。窒素とリン酸を多く含んでいます。ゆっくり効いていく有機肥料と早く効く化成肥料の中間のような肥料です。そのため、元肥としても追肥としても使用されます。使用する際はしっかり土の中へ混ぜ込んでおかないと、鳥や小動物、虫の餌になってしまうため注意が必要です。
- 骨粉
鶏や豚など動物の骨を高温処理し乾燥させ粉砕した肥料です。リン酸の含まれる量が多く、じわじわと効果が長続きします。元肥として使用されるのが一般的です。
- 草木灰
草や木を燃やしてできた灰です。主にカリウムを含みますがリン酸なども含まれています。速効性肥料のため、 元肥にも追肥にも使用できます。灰ですのでとても軽いため、風の強い日など気を付けて土と混ぜましょう。
自分の興味のある肥料を使って、野菜作りはじめましょう!
迷ったら普通化成肥料からはじめてみましょう。
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